ドレッセルの歌劇「あわれなコロンブス」のための二つの小品 作品23

ロジェストヴェンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団,ソビエト国立文化省交響楽団

1979/1985 BMG/Melodiya

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ドレッセルはドイツの作曲家(1909-1972)で、その歌劇の序曲(間奏曲とも)と終曲をショスタコーヴィチが提供したようだ。二つをまとめた録音はなく、ロジェストヴェンスキーのBMG全集BOXにそれぞれ別ディスクに収録されている。序曲はレニングラード・フィル(1979)、終曲がソビエト文化省響(1985)。いずれもロジェヴェンらしい遊びと爆発力があり、実に楽しい演奏になっている。特に終曲の騒々しさはロジェヴェンの得意とするところであろう。初期のトム曲でもある。それにしても、このディスクに収められた交響曲第11番を聴くと、戦慄が走る。その直後にコロンブス終曲というこの組み合わせよ!

ロジェストヴェンスキー指揮/モスクワ音楽院管弦楽団

1977.02.10 Brilliant

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序曲のみ。ロジェストヴェンスキーが学生オーケストラを指揮してのライブ演奏。録音が良いとは言いがたいが、若い音大生たちのはじけるような演奏がとても楽しい。音の鋭さと、食い付くようなテンポ感が良い。そして、ドタバタ劇のような狂騒を見事にまとめてみせる技術力に感服する。