イギリスとアメリカの八つの民謡
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ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト国立文化省交響楽団
イヴァノヴァ(Sp),ヤコヴェンコ(Br)
1989 BMG/Melodiya
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イギリス民謡とアメリカ民謡を組み合わせた声楽と管弦楽のための8曲。曲は、「吹け、南風よ(水夫の花嫁)」、「ジョン・アンダーソン、私のジョー」、「ビリー・ボーイ」、「樫とトネリコ」、「アーサー王の家来」、「故郷の空(ライ麦畑で出会ったら)」、「春のラウンド・ダンス」、「ジョニーの凱旋」。日本でもよく知られている曲も含まれており、ショスタコーヴィチ流のアレンジで聴くことができるのはとても面白い。我が国では「故郷の空」はドリフターズの「誰かさんと誰かさんが」で有名だが、まさかショスタコ版が存在したとは。8曲いずれもイギリス民謡・アメリカ民謡独特の雰囲気のままで、とても懐かしく心温まる癒しの音楽。録音はロジェヴェンしか聴いたことがないが、吹奏楽のV.ウィリアムス「イギリス民謡組曲」、ホルスト「吹奏楽のための組曲」、グレインジャー「リンカーンシャーの花束」辺りの作品が大好きだった私には、ショスタコーヴィチでこうした民謡に出会えたことに感動を覚える。「樫とトネリコ」は、「大きな古時計」とよく似た旋律が現れる。民謡は詳しくないが、関係性があるのかもしれない。
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ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト国立文化省交響楽団
イヴァノヴァ(Sp),ヤコヴェンコ(Br)
1989.01.04 Brilliant
('◎')('◎')('◎')('◎')('◎')
スタジオ録音盤と同じ組み合わせによるライブ盤。ライブとあって迫力のある演奏で、イヴァノヴァの鬼気迫るような歌い上げが素晴らしい(が、民謡は優しく聴きたいので上記スタジオ盤を上に置いた)。1曲ずつ拍手や咳払いが入るが、歌唱の生々しさとオーケストラの切れ味はこちらが上。それにしてもロジェストヴェンスキーはこうしたマイナーな曲までしっかりと録音を残してくれており、ありがたい。