スカルラッティの二つの小品 作品17(D.スカルラッティ)

ロジェストヴェンスキー指揮/ソリスト・アンサンブル

1979 BMG/Melodiya

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バロック時代のイタリアの作曲家ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のソナタから管楽器と打楽器のための編曲。「牧歌」と「奇想曲」から成る。バロック時代のチェンバロ曲を、木管楽器を中心としたアンサンブルに仕上げている。作品番号が付されており、若きショスタコーヴィチの自信と美学が伺える。

四つの歌 作品40から第4曲「私は洞穴で君を待っていた」管弦楽編曲(リムスキー=コルサコフ)

ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト国立交響楽団

アルバベルドエヴァ(Sp)

1979 BMG/Melodiya

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リムスキー=コルサコフの歌曲「四つの歌」から第4曲「私は洞穴で君を待っていた」のオーケストレーション。歌詞がまったくわからないのでこの邦訳が正しいのかはわからない。どうにも偏執的(ストーカー的)なタイトルだが、曲はリムスキーらしく実に美しい。まるでアメリカのミュージカルのようなわかりやすい感動的な曲で、その世界観に魅了される。演奏についても、素晴らしい歌唱と伴奏である。

六つの歌 作品75から第3曲「蚤の歌」管弦楽編曲(ベートーヴェン)

ロジェストヴェンスキー指揮/ソリスト・アンサンブル

ネステレンコ(Bs)

1979 BMG/Melodiya

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ベートーヴェンの歌曲のオーケストレーション。ゲーテの『ファウスト』を題材とした「蚤の歌」は、ムソルグスキーをはじめ著名な作曲家が取り組んでいるが、こちらはベートーヴェン版をショスタコーヴィチがオーケストレーションしたもの。いかにもベートーヴェンといった曲想だが管楽器のサウンドがショスタコーヴィチらしい。どっしりとしたネステレンコのバスも素晴らしい。