映画音楽「呼応計画」作品33

シャイー指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

1998.05.6,19,22,09.10-11 Decca

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3曲抜粋版。抜粋は非常に短く3曲計8分ほど。1曲目プレストは木琴が軽やかなソロを奏でるショスタコーヴィチらしい愉快な曲。2曲目アンダンテはヴァイオリン曲(シャイー盤はソロ)。3曲目がよく知られている「呼応計画の歌」。「呼応計画」の全体像は不明だが、抜粋された3曲はいずれも名曲。シャイーとコンセルトヘボウの煌びやかで美しい演奏によって、3曲とも輝いている。速めの軽快なテンポ、素晴らしいリズム感。技巧的なフレーズもお手のものといった余裕ある演奏で、とても美しい。

ムニャツァカノフ指揮/ベラルーシ放送交響楽団

1995.11 Russian Disc

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決して洗練されたサウンドではないが、ソ連のローカルな響きが良い。高音が耳に痛い録音もありだ。シャイー盤にもフィッツジェラルド盤にもない無骨さと映画公開当時を連想させる古いサウンドが魅力的で、「呼応計画の歌」が特に良い。

フィッツ=ジェラルド指揮/ドイツ・ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

2017.03.21-24 Naxos

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3曲抜粋版。録音もサウンドも良いが、妙に小ぢんまりとまとまっており開放的でハッとするような華やかさはない。まろやかで綺麗なものの地味と言えば地味。マーチはトコトコと歩幅の小さな可愛らしい感じに。決して悪くはないし標準以上の演奏だが、華麗なシャイー、ローカルなムニャツァカノフと比べると特段の魅力に欠ける。